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【男と女の言語の使い方の違い(その3)】

男と女は、自分の抱えている問題に対する相手の反応の仕方に、お互い
すれ違いを感じることが多い。女は、男が問題を解決することしか関心を示
さないと憤慨し、男は、女が愚痴ばかりをこぼして問題そのものを解決しよう
としないと腹を立てる。

女性が自分の抱えている問題について話すとき、解決を求めている場合も
あるが多くは相手からの共感と理解の言葉(「君の気持ちはよくわかるよ」)
や共通体験に基づく似たような愚痴(「僕にも今の君みたいなときがあって、
やっぱり同じように辛い思いをしたよ」)を聞きたいと思っている。

女:「ねえ、アタシ、風邪ひいちゃったみたいで頭がすごく痛いの」
と、女が男に訴える。
ここで彼女たち(もちろん私も含めて)が聞きたいのは、

「そうか。僕もおととい、頭痛に悩まされて辛かったからよくわかるよ」
の言葉なのに、たいていの場合は、

「そうか。それなら薬をのめばいいじゃないか」
のひと言を聞く。
その結果、女は「男は冷たい」と思い、男は、「女は愚痴ばかりこぼす」と突き
放すことになる。

女性は、誰かの悩み事を聞いてあげるとき、それについて相手にあれこれ
質問をし、詳細を知ろうとすることによって、こちらの関心なり心配なりを相手
に示そうとする。だから、男が細かいことを聞いてくれずに、すぐ解決策を提案
したり、話題を変えたりしてしまうと女は相手が共感してくていないとかお互い
の間には親和が欠けているなどと感じてしまう。

女は、相手の心情に対して、何とか理解を示そうとする
。 男は、相手の抱えている悩みが大したことではないと片づけることにより、
何とか相手を慰めようとする。
「たいしたことじゃないよ」
「気にすんなって」
しかし、女は自分の思い悩んでいる問題が男性から過小評価されたり、
いいかげんに片付けられたりしたような気持ちになってしまう。

男と女の間にすれ違いが起きるのは、お互いが違った種類の反応を期待
しているから。
男は、相手の悩みを和らげようとするときに、その悩みの原因となっている
ものを攻撃する。つまり、相手の抱えている問題を大したことじゃないとして
撃退する。というアプイローチを取りがち。しかし、自分の心情に対する直接
的な理解を期待する女は、そうした男の姿勢を、大したことじゃない(と男が
いうような)問題で悩んでいる自分自身への攻撃としてとらえてしまいがち。
彼らは彼らのやりかたで、慰めてくれているんだと肝に銘じよう。


参考 「わかりあえない理由」 デボラ・タネンより
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